『Romanian Point Lace』
手芸好きを自称していますが、実際につくっているよりも関連本やネットを眺めて妄想している時間のほうが圧倒的に長いです。そして、脳内ではさまざまな傑作ができあがっているのでした←作れよ
コツコツ集めた手芸本の感想を残していこうと思います。
◆『Romanian Point Lace』
もう二十年ほど前だと思いますが、『毛糸だま』(日本ヴォーグ社)で初めてルーマニアンレース(この表記でした)を知りました。ほかに「ルーマニアンマクラメレース」という表記もあるようです。
繊細で軽やかなレースしか知らなかった私にとって、ルーマニアンレースは衝撃としかいいようがありませんでした。
ルーマニアンレースの重厚感。力強さと優美なたおやかさをもあわせもつ独特の表情に、瞬時に魅了されました。
大雑把に説明すると「かぎ針編み」と「ニードルレース」の技法を用いてつくられるレースです。
図案が描かれた布にかぎ針で編んだブレードをとめつけ、すき間をさまざまなステッチで埋めていき、最後に布からとりはずして完成。
工程は「バテンレース」と同じですが、仕上がりの印象は大きく異なります。バテンレースはフラットで軽快な仕上がり。一方、ルーマニアンレースは立体感に富んでいます。
本文はすべて英語。
ニードルレースの手法は図解だけでスムーズに理解できます。
が、かぎ針編みのブレードの説明はガンガンググっていかないと難しいです。
日本のように「編み図」ではなく「文章」で編み方を説明しているのですよ。
たとえば「Start with two chain,three double(single)crochet into first chain made.」という風に。
ググりつつ、仕上がり写真と見比べつつ、文章を解読していく必要があります。
魅力的なレースですが、なぜか本はあまり出版されていないようです。
でも、ときどきハンドメイド雑誌で紹介されたり、専門の講座もあったりするところを見ると、しっかりファンがいるんだなとうれしくなります。
- 作者: Angela Thompson,Kathleen Waller
- 出版社/メーカー: B T Batsford Ltd
- 発売日: 2003/08/01
- メディア: ハードカバー
- クリック: 46回
- この商品を含むブログを見る