ミニミニハンバーガー
フリーランスになったばかりの頃、平日の昼間に時間がとれることが嬉しくて憧れだったパン作りに挑戦しました。
が、何度やっても硬い。とにかく硬い。どんだけ硬いかというとレンガかってくらい硬い。
ただ、焼いてる最中は本当によい香りなんですよね。そして焼きたてはそれほど硬くはない。時間とともにレンガ化する。トースターだとレンガからセメントまで硬度アップするので、温め直しはラップしてレンジでチン。すると少しパンにもどる。
「味がどうとか贅沢いわない。せめてほどほどの硬さのパンをつくってみたい」と、こねる時間を長くしたり、発酵を工夫したりといろいろ試したもののレンガのままでした。ずっとレンガをかじってました。私の顎もよくがんばったと思う。
で、ある日のこと。なんとなくネットで「パンづくり動画」を見たのですよ。そしたら、私が持っていた「初めてのパン作り」的な初心者本と決定的なちがいが! それがドライイーストの扱いでした。
本では「イーストにぬるま湯を加えてポコポコ泡が出てきたら粉と混ぜる」とあったのです。しかし、動画では粉の上に直接ドライイースト、その隣に砂糖、対角線上に塩を置いています。ドライイーストの働きを活性化させる砂糖を隣に、逆に抑える塩は遠くにという説明でした。
もう仰天。天の啓示。これぞレンガ脱出の道と確信して早速試したところ、わああああ! やっとやっと普通の硬さ、っていうか「柔らかいパン」が焼けるようになりました!
さて、あれからずっと「柔らかいパン」を焼いているかというと、そういう訳ではありません。家族が特に好まないので、ウチでは「卵・バター・牛乳」を常備していないのです。バター高いし、ぼそっ。
それらを使わないでつくるパンは仕上がりがハードになります。ただ、やっぱりかつてのレンガパンとはハードさがちがう。常識的なハードさです。ミニマフィン型を使った小さいパンなら、少々硬くてもまあ大丈夫。